5. 冬季湛水の田んぼ
水辺のある環境が育む豊かな生物相
現代農業では田んぼに水が張られるのは一年のうち三ヶ月程度と意外と短い。一燈の田んぼでは水中や水辺の生き物が増えて欲しいと願い、稲刈り前後の2、3ヶ月を除き一年を通して水を張り続ける。「乾田馬耕(かんでんばこう)」が導入される以前、まるで江戸時代の稲作の風景・環境がここにある。
水を湛えた山の田んぼに集う鳥や獣、水生生物から微生物、菌類までが渾然一体となって織りなす複雑な生物相。山の田んぼの豊かな花鳥風月が「一燈」には凝縮されている。

卵の中で蠢いているのが分かる